-作品について-

私はこどもとどうぶつの絵を描いています。
言葉を超えたところに、豊かな世界があると感じています。私は日々の観察を通して、見えない対話や、存在のあいだに流れる雰囲気を卓上の半径30センチの中で描いています。小さな世界の中ですが広がりを感じられるように描いています。

動物フィギュアデッサンについて/子供が集めた既製の動物フィギュアを用いてあそんでいるかのように並べたり組み合わせたりしてシーンを作り、それを実際に見てボールペンやインクペンで紙に直接描いています。硬く無機質なおもちゃの動物が人間の手によってデッサンされることで有機的な温かみのある線や不規則なゆがみが現れます。紙の上に描かかれることで、既製品から息づかいが生まれるような過程が面白いと思っています。